
1. なぜ滅菌が大切なのか
歯科治療では、口の中に直接器具を入れて治療を行います。
そのため、治療器具の衛生管理は患者さんの安全を守る上で欠かせません。
万が一、器具に細菌やウイルスが残っていると、感染症のリスクが高まります。
これを防ぐために行うのが滅菌です。滅菌とは、あらゆる微生物を完全に死滅させる工程のことで、消毒よりもはるかに厳しい基準で行われます。
2. ヨーロッパ基準(EN13060)とは?
滅菌にも国や地域によって基準がありますが、その中でも特に厳しいとされるのがヨーロッパ基準(EN13060)です。
この基準では、歯科用のハンドピース(タービン)や複雑な構造の器具も、内部までしっかり滅菌できるクラスBオートクレーブの使用が推奨されています。
クラスB滅菌器は、真空状態と蒸気注入を繰り返すことで、器具の内部や細い管の奥まで蒸気を行き渡らせ、細菌・ウイルスを完全に死滅させます。
日本ではまだ一部の歯科医院しか導入していない設備ですが、広尾麻布歯科ではこのヨーロッパ基準を満たした滅菌体制を整えています。
3. 当院の滅菌・衛生管理体制
当院では、患者さんに安心して治療を受けていただくために、次のような取り組みを行っています。
- 器具の完全滅菌:治療ごとに全ての器具をクラスBオートクレーブで滅菌
- 使い捨て製品の活用:グローブ、紙コップ、エプロンなどは毎回新品を使用
- 診療ユニットの清拭:患者さんごとに消毒用アルコールで徹底清掃
- ハンドピースの個別滅菌:タービンやコントラも患者さんごとに滅菌処理
- 滅菌パック保管:滅菌済み器具は使用直前まで密封状態で保管
これらの工程を毎回欠かさず行うことで、院内感染のリスクを限りなくゼロに近づけています。
4. 滅菌と患者さんの安心感
滅菌体制が整っているかどうかは、患者さんからは見えにくい部分です。
しかし、私たちはその「見えない努力」こそが、安心して治療を受けていただくために必要だと考えています。
特にインプラントや外科処置などは、少しの感染リスクも許されません。
だからこそ、世界的にも高い基準であるヨーロッパ規格を採用し、全ての患者さんに安心と安全をお届けしています。
5. ご家庭ではできないプロの衛生管理
家庭での歯ブラシやうがいでは、感染症の予防に限界があります。
歯科医院では、専門機器と厳しい管理体制によって、お口の健康と安全を守ります。
治療だけでなく、定期的なクリーニングやメンテナンスでも、同じ滅菌・衛生管理体制を徹底していますので、いつでも安心してご来院ください。
まとめ
滅菌は、歯科治療の「見えない安全」を支える大切な工程です。
広尾麻布歯科では、ヨーロッパ基準(EN13060)を満たしたクラスBオートクレーブを導入し、患者さんごとに器具を完全滅菌しています。
清潔で安心できる環境で、皆さまの健康を守ることが私たちの使命です。
「安心して通える歯科医院を探している」「衛生管理が気になる」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
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『広尾麻布歯科』
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